有線接続のみ「Apple CarPlay」に対応しているディスプレイオーディオでワイヤレス化アダプターを使用して、「Apple CarPlay」を無線化する方法を解説します。本記事では、トヨタRAV4のディスプレイオーディオで「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターを使用して検証を行います。
「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターでスマホ連携を無線化してみた

「Apple CarPlay」が有線接続のみ対応しているディスプレイオーディオで無線接続を行いたい場合、「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターを使用することになります。本検証で使用した「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターと使用感を紹介します。
使用した「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプター
今回使用した「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターは上記の商品です。なお、この商品は「Apple CarPlay」だけではなく「Android Auto」にも対応しています。

聞いたことのないメーカーの製品ですが、同機能を持つ商品の中ではレビューの信頼性が高く、安価だったため選択しました。到着した上記「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターです。

箱の中には説明書のほか「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプター本体とUSB TypeC変換アダプターが付属していました。
検証環境

今回の検証には実車車両としてトヨタRAV4(令和4年)アドベンチャー オフロードパッケージのディスプレイオーディオを使用しました。トヨタ車の場合、ディスプレイオーディオは記事執筆時点で2つの世代があります。上記の写真の見た目のディスプレイオーディオは初代(1世代目)にあたります。
トヨタの初代ディスプレイオーディオはRAV4、ヤリス、アクア、シエンタ、30アルファードといった非常に多くの車種で平成31年頃~令和4年頃まで採用されていました。トヨタの初代ディスプレイオーディオは「Apple CarPlay」といったスマホ連携機能は有線接続のみ対応となっています。
中古車市場でも人気の高い年式に多く採用されているディスプレイオーディオですので、トヨタの初代ディスプレイオーディオをワイヤレス化したいという要望も多いかと思います。

また、今回は上記のトヨタの初代ディスプレイオーディオに加えて、パイオニアのFH-8500DVSという人気のディスプレイオーディオでも検証を行いました。結果として、トヨタの初代ディスプレイオーディオ、FH-8500DVSどちらも問題なく「Apple CarPlay」をワイヤレス化することができました。
接続方法

ディスプレイオーディオに「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターを接続します。まずは、「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターをディスプレイオーディオのUSBポートに接続します。トヨタの初代ディスプレイオーディオのUSBポートはAタイプですのでそのままワイヤレス化アダプターを接続します。

TypeC(USB-C)タイプの場合は付属のアダプターを使用しましょう。

初めてディスプレイオーディオに「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターを接続すると、上記のような画面が表示されます。この画面が表示されたらiPhone側で接続操作を行います。

iPhoneの「設定」を開き「Bluetooth」を選択し、その他のデバイスに表示される「Wireless-Adapter-F51E」を選択します。ペアリングの要求が表示されたら「ペアリング」をタップします。

連絡先の同期許可が表示されたら「許可」をタップします。ペアリングの要求画面を待機すると、CarPlayに接続という項目が表示されるので「接続」をタップします。

これで「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターを使用して、ディスプレイオーディオとの接続をワイヤレス化することができました。次回以降は「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターをディスプレイオーディオに接続しておけば、自動的にiPhoneが接続されて無線でCarPlayが表示されます。
エンジンオンから15秒ほどで接続が完了して画面が表示されます。

接続中は「Apple CarPlay」ワイヤレス化アダプターのLEDが点灯します。なお、iPhoneとアダプターの接続ができていないときには赤色で点灯します。

