GoProで長時間の動画撮影を行いたいときにネックになるのがバッテリー問題です。その解決策がGoProを充電しながら使用するという方法です。本記事では、GoProを充電しながら長時間の動画撮影を可能とするテクニックを紹介します。特に、バイクや車載での使用に最適です。
「GoPro」を充電しながら長時間撮影!
GoProは充電しながらの長時間撮影が可能です。まずは、GoProの仕様について解説します。なお、本記事では記事執筆時点で最新機種である「GoPro HERO10 Black」実機で検証を行っています。
バッテリー切れの心配なし
GoProでは大容量SDカードを使用したり、タイムラプスモードを使うことで数時間単位の長時間撮影を行なうことができます。
その際、バッテリー駆動ではバッテリー切れにより途中で撮影が中断してしまいますが、充電しながらの撮影を行えば、バッテリー切れを心配する必要はありません。(モバイルバッテリーなどから給電する場合は、モバイルバッテリー側の残量は気にしましょう。)
バッテリー「なし」での動作が可能
前述の通り、GoProは充電しながら撮影が可能です。また、バッテリー「なし」状態でも給電を行うことで撮影ができるのです。これによって後述する、「熱暴走に注意」の対策を行うこともできます。
電源に使えるもの
GoProを充電しながら使う場合に、GoProの「電源」として使うことができるアイテムについて解説します。
モバイルバッテリー
GoProを充電しながら使う場面で最も多く利用されているのが、大容量のモバイルバッテリーです。電源の取れない場所で、GoProを長時間使用したい場合には大容量のモバイルバッテリーを用意して、GoProに給電することで充電しながら利用できます。
なお、500mAや1A未満しか出力できない古いモバイルバッテリーでは、動作しないことがあるので注意が必要です。
バイク・車のアクセサリーソケット
バイクや車への車載でGoProを長時間使う場合には、バイク・車に搭載されているアクセサリーソケットから電源を取得できます。アクセサリーソケットをUSB端子に変換するアダプターがあれば利用可能です。
この場合もモバイルバッテリーと同様に、500mAや1A未満しか出力できないものを使うと動作しない場合があるので注意が必要です。
ACアダプタ
室内などでコンセントから電源を取れる場合には、市販のUSBのACアダプターを使って充電しながら使用することができます。
この場合も古いスマホに付属したACアダプターなどの500mAや1A未満しか出力できないものを使うと動作しない場合があるので注意が必要です。
「GoPro」を充電しながら長時間撮影!バイク・車載時の注意点
GoProを充電しながら長時間使う場合で特に、バイクや車載で使う場合にはいくつか注意したいポイントがあります。
熱暴走に注意
GoProを充電しながら使うとかなり発熱します。また、GoProはもともと発熱しやすい仕様であり、対策を行わなければGoProが熱暴走を起こして撮影が強制停止してしまいます。また、熱暴走で強制停止後はしばらく本体を使用できなくなります。
そのため、バイクや車載など直射日光が当たりやすく特にGoProが高温になるような環境では、熱暴走対策は必須です。
バッテリーを外して対応
GoProの熱暴走対策で最も効果的な対策がバッテリー「なし」で使用することです。前述の通り、GoProは充電しながら使用することでバッテリーを取り外した状態で使用可能です。
そのため、バイクや車載などで長時間の動画撮影を行なう際には充電しながら使用して、バッテリーは取り外しておくことをおすすめします。
バッテリー「なし」時は電力遮断に注意
当然ですが、GoProをバッテリーなしの状態で充電しながら使っているときに、引っかかったなどでUSBケーブルを抜いてしまうと電源が落ちてしまいます。
また、このような電源断の場合、撮影中の動画やSDカードに記録されていた動画が破損してしまう可能性があります。
特に、バイクや車のアクセサリーソケットで充電しながら使用していたときには、そのことを忘れてエンジンをオフ(ACCオフ)にしてしまうと、電源が途絶えてしまうのでエンジンよりも先にGoProをオフにすることを忘れないようにしましょう。
バイクの場合は「雨」に注意
バイクでGoProを充電しながら使う場合には、「雨」に注意しましょう。GoProは防水ですが、それは充電端子などのカバーを「閉じた」状態で使用したときのみです。
GoProを充電しながら使うということは、充電端子部分を露出しながら使うということですので、「雨」などでGoPro内部に水が侵入しないように注意する必要があります。
なお、突然の雨などもありますので、バイクでGoProを充電しながら使用するときには後述する「パススルードア」を使うことで多少は対策を行うことができます。
「GoPro」を充電しながら長時間撮影!おすすめアイテム
GoProを充電しながら使用するときにいくつか用意しておくと便利なアイテムがあります。
パススルードア
GoProを充電しながら、特にバイクなどの突然の「雨」などの水に見舞われる可能性がある状況で充電しながら使いたいときには、「パススルードア」と呼ばれる充電端子部分のみ穴が空いていてその他の部分を保護できるアイテムを使うことをおすすめします。
完全防水ではありませんが、充電端子などの露出を最小限に減らすことができます。また、充電しながらの持ち運びや設定のしやすさも向上します。
モバイルバッテリー
GoProへの給電にモバイルバッテリーを利用する場合には、5V2.4A出力対応の製品を利用しましょう。最近のモバイルバッテリーはほとんど対応していますが、一昔前の製品には非対応のものもあります。
モバイルバッテリーの容量によって撮影できる時間も異なりますので、長時間の動画撮影を行いたい場合には、より大容量のモバイルバッテリーを用意しましょう。
アクセサリーソケットからの変換(バイク・車用)
バイクや車のアクセサリーソケットから充電しながらの撮影を行なうには、バイク・車のアクセサリーソケットをUSBに変換するソケットが必要です。モバイルバッテリーと同様に5V2.4A出力対応のものを選びましょう。
ACアダプター
コンセントから電源を取得して、GoProを充電しながら利用するときにはUSBのACアダプターを用意しましょう。
三脚
GoProを長時間、撮影に使用する場面としてタイムラプス撮影を目的とする方も多いかと思います。タイムラプス撮影を行なうときには、三脚を用意すると便利です。
大きな三脚でなくとも、普段はグリップ型で利用できて必要に応じてミニ三脚として使用できるものもおすすめです。