筆者がスノボ中GoProを紛失したときの経験から、GoPro紛失時の探し方を解説します。筆者はスキー場でGoProを紛失しながらも、どうにか見つけることができました。同じような状況の方に向けて、GoProの探し方を解説します。
GoProを紛失したら?
本記事では、GoProの探し方について解説しますが、GoProを探す場面として大きく分けると地上と水中(海・川)の2つのシチュエーションを考えることができます。まずは、シチュエーション別にGoProの紛失について考えてみましょう。
地上の場合
本記事では、筆者のようにスキー場やキャンプ場などでの地上でGoProを紛失した場合のGoProの探し方を解説します。
この場合、GoProを紛失した大体の場所や方向がわかるかが非常に重要です。後述しますが、筆者が実践した方法でGoPro探しを行うにはGoProにある程度近づく必要があります。
GoProを紛失した大体の場所が全くわからない場合には、まずはどこでGoProを使用していたかをよく考えてみましょう。旅行中やキャンプ中などではスマホでも自撮りをする場面が多いかと思います。
そのようなときには、「自撮りした写真などにGoProが写り込んでいないか」などを確認して、大まかなGoProの位置を特定することから始めましょう。
水中(海・川)の場合
サーフィンやダイビングなどでGoProを使用していて、水中でGoProを紛失したときには捜索は非常に困難といえます。
今回紹介する方法では、GoProのアプリを使ってGoProとスマホアプリで通信を行いながら捜索を行いますが、水中ではこの方法はほとんど使うことができません。
水中で紛失した場合は、仲間と手分けして捜索するか数日後に近くの浜辺や河原に漂着していないかを確認する等、運に任せたような探し方をするほかありません。
時々、ダイビング中に誰かが紛失したGoProを発見してSNS等を通じて、持ち主のもとに帰ると言ったニュースを見ることもありますので、希望は捨てないでおきましょう。
GoProを紛失した時の探し方
GoProを紛失した時の探し方について解説します。
GoProにQuickアプリで接続できるかが重要
GoProを紛失した時、最も重要なポイントはスマホのQuickアプリとGoProが接続可能か否かです。
GoProは電源オフ時でも、Quickアプリと接続ができていればアプリ上から起動させることができます。GoProの探し方ではこの機能を利用して、GoProの場所を特定していきます。
できない場合
GoProとQuickアプリの接続ができない場合は、まずはGoProを紛失したと思われる場所を探し回って、微弱な通信でも良いのでQuickとGoProが接続できないかを試してみましょう。
自分がGoProを持って過ごした場所を良く思い出して、少しでも可能性がある場所を探してみます。
「GoPro紛失」実際の場面
今回筆者は実際にGoProを紛失しましたが、これから紹介する方法で見つけることができました。筆者が行ったGoProの探し方について解説します。
状況&条件
まずは筆者がどのような状況でGoProを紛失したのか、どういった条件が整ったおかげでGoProを探し出すことができたのかを解説します。
状況
GoProを紛失した場所はスキー場です。自撮り棒にGoProを取り付けて、スノボを滑っている様子を撮影していました。
その際、コース脇の地形を利用してグラトリ(段差でクルッと回るような感じ)をしようとしたところ、手に持っていた自撮り棒がスポっと抜けてスキー場のコース外に飛んでいきました。
コース外ですので圧雪されておらず、自撮り棒付きのGoProはどこかの雪の中に突き刺さって行方不明になりました。
このような状況のため、今回のGoPro紛失はある程度どのあたりでGoProを紛失したのかは分かっている状態からの捜索でした。
条件
今回の状況でGoProを探し出すことができたのは、いくつかの条件が重なったことが要因だと考えます。その要因は以下のとおりです。
- QuickアプリとGoProを連携していた(スマホとGoProを接続したことがあった)
- GoProのバッテリーがかなり残っていた
- 友人と2人で捜索できた
特に、「QuickアプリとGoProを連携していた」については最も重要な条件です。スマホで利用できるQuickアプリでは連携(登録)しているGoProが電波の範囲内にある時、GoProがオフの状態でもQuickアプリ上からGoProを起動させることができます。
また、GoProのレンズが映し出している映像(プレビュー)の確認や撮影した映像の再生・保存、撮影・停止を行うことができます。
実践した探し方
前述した状況・条件で筆者が実際にどのようにして、GoProを捜索したのかを紹介します。
QuickアプリからGoProに接続
GoProを紛失したであろう場所を見渡してもその姿はありません。そのため、まずはスマホのQuickアプリからGoProに接続可能なのかを確認しました。
その結果、運良くGoProに接続可能でした。
最後の映像を確認
GoProとスマホを接続できたということは、電波が届く(数m~10数m)範囲内にGoProがあるということです。次に、最後に撮影していた映像を確認してみます。
今回は動画を撮影した状態で紛失したので、GoPro本体はまだ録画状態でした。Quickアプリから録画を停止して最後の映像をスマホで確認してみます。
激しく回転して雪に突き刺さったような映像が確認できましたが、場所は全くわかりません。
プレビュー画面作戦
最後にGoProが録画した映像を見ても場所は全くわかりませんでした。そのため、次はGoProのプレビュー画面を確認します。QuickアプリでGoProに接続できていれば、GoProが現在、カメラで写している映像を確認できます。
また、この際写真モード(または4:3での動画撮影)にすると通常の16:9動画よりも広く上下の映像を確認できます。
このときに偶然にもカメラが目印となるものや、人物などを映し出しているとラッキーです。目印の反対側を探してみましょう。しかし、今回は残念ながら目印になりそうなものは確認できません。辛うじて、枝と葉っぱを見ることができるので木の付近だとわかります。
プレビュー画面変化作戦
プレビュー画面より、木の付近だとわかりましたので手当たり次第に木を揺すってみたり、雪玉を投げたりしてみて画面内に変化がないかを確認します。特に変化がありませんでしたので失敗です。
もし、これでプレビュー画面内に変化があればその場所を重点的に探してみましょう。
「音量」確認作戦
次はGoProが撮影した映像の音の大きさに注目してみました。GoProの映像には当然音声が記録されており、Quickアプリから再生できる撮影した映像でも音声を聞くことができます。
記録される音声は、同じような音であればGoProに音源が近ければ近いほど音量が大きく記録されます。これを利用しました。
QuickアプリからGoProを録画状態にして、GoProを紛失したであろう様々な場所で同じくらいの音量で叫び、その都度記録される映像の音量を聞いていきました。
これを繰り返しているうちに、音声が大きく・クリアに記録できる場所を見つけました。いよいよGoProに近づいているという証拠です。
これを頼りにして、その周辺をくまなく探したところGoProを見つけ出すことができました。自撮り棒に取り付けたGoProは、雪に埋もれた木のふもとに逆さま状態で突き刺さっていました。
「GoPro紛失」探すときの注意点
今回は紛失したGoProを幸いにも発見することができました。しかし、今回GoProを発見できたのは運が良かっただけという側面もあります。そこで、紛失したGoProを探すときに注意したいポイントをいくつか解説します。
バッテリー残量は命
GoProを紛失したとき、発見の可能性を握る鍵はGoProの「バッテリー残量」となります。筆者はGoProをアプリから起動して、プレビューを確認したり録画データを確認したりしながら発見に至りましたが、バッテリーがなくなってはこの方法は使えません。
そのため、GoProを紛失したときには速やかに捜索を開始することが重要といえます。GoProは録画中はバッテリーをゴリゴリ消費していくので、アプリと接続できた場合は一度録画をストップしましょう。
その後、作戦をたてて残されたバッテリー残量を気にしながら捜索を行います。筆者も紛失時、バッテリーを少しでも温存しようとアプリ上から録画画質を4K60pから1080/30pまで落として捜索を行いました。
見つからなかったときのことを考える
GoProとQuickアプリを接続できても前述のバッテリー残量の問題で発見できるとは限りません。そのため、ある程度捜索して見つからなければ回収を諦める必要もあります。
しかし、諦める前に少しだけ工夫することでまだ回収できる可能性やデータだけは回収できる可能性があります。
僅かな望みを残す
QuickアプリでGoProと接続できて録画可能な場合や、録画状態で紛失して自分の声が届く可能性あると思われる場合に限りますが、GoProを諦める前に最後の録画を開始して自分がGoProを紛失した旨や連絡先を大声で叫びましょう。
運が良ければGoProを発見した人が最後の録画ファイルを見て、あなたにGoProを見つけた旨を連絡してくれるかもしれません。
データだけは回収
GoProとQuickアプリの接続ができている場合には、GoProのバッテリーが切れる前にデータだけは回収しておきましょう。
QuickアプリはGoProと接続できれば、ワイヤレスでGoPro内のデータをスマホに保存することができます。GoProの捜索を行いながらもバッテリー残量が少なくなってきたら、見つからなかったときのことも考えてQuickアプリでGoPro内のデータを吸い上げます。
GoPro紛失 ~事前対策~
これまでGoProをすでに紛失してしまったことを前提に探し方を解説してきました。ですが、実際には見つからないことも多々あります。当然ですが、GoProを紛失する前に対策をしておくことで紛失したときの発見確率は格段にあがります。
QuickアプリとGoProを接続しておく
前述のGoProを紛失したときの探し方は「Quickアプリ」とGoProが接続できていることが前提となります。そのため、まずはGoProとQuickアプリを接続できるように設定しておくことが必要です。
まだGoProとQuickアプリを接続していない方はすぐにでも、設定を行うことをおすすめします。
ストラップをつける
今回のGoPro紛失事例では手で持ったGoProを勢いで放り投げてしまって紛失していますが、このような紛失は自撮り棒側やGoProにケースをつけてケース側にストラップをつけておくことで対策が可能です。
そのため、GoProを雪山や水中で使用する場合には可能な限りストラップをつけて、腕などに繋いでおくことをおすすめします。特に水中の場合は、水に浮く水中用ストラップの使用をおすすめします。
Airtag/Tileをつける
iPhoneを使用している方限定ですが、GoProを自撮り棒や三脚に取り付ける場合や、キーホルダーやストラップを通せるようなケースを付けて使用する場合には、GoProにAirtagを取り付けておくと発見確率が格段に上がります。
AirtagとはiPhoneで位置情報を取得できる忘れ物対策ツールです。状況によってはかなりの精度で位置を特定することができます。
またAndroidユーザーの方でも、Tileと呼ばれる製品を使うことでAirTagと同じように落とし物の捜索が可能です。もちろんTileはAndroidだけではなく、iPhoneでも利用可能です。