レーザープリンターはオフィス、仕事用というイメージはないでしょうか?実は、家庭用プリンターとしても「レーザープリンター」はおすすめです。本記事では、家庭用プリンターとして「レーザープリンター」を選ぶメリット・デメリットを解説します。
家庭用プリンターの選び方?
家庭で使うプリンターを選ぶ際にはいくつかの選び方があります。本項目では、筆者が家庭用で使うプリンターを選ぶときの基準として、「用途別」・「使う頻度別」という2つの項目に分けて解説します。
用途別
家庭で使うプリンターを選ぶ際、自分がプリンターを家庭で利用するときの「用途」に注目するのがベストです。
レポート、伝票など「文字」ベースの印刷メイン
家庭用プリンターを導入する目的に、レポートや伝票などの「文字」がベースとなっているものを印刷する方には、レーザープリンターがおすすめです。
またこの際、印刷する内容はモノクロで良いのか?カラーが良いのか?を考えることで自分にあったレーザープリンターがモノクロ専用で良いのか、もしくはカラーレーザープリンターが良いのかを判断できます。
写真・年賀状(裏面)印刷メイン
家庭用プリンターを導入する目的として、写真の印刷や年賀状の裏面イラスト(写真)の印刷がメインの場合は、レーザープリンターよりもインクジェットプリンターが向いている場合があります。
一般的に、写真やイラストなどをカラーで印刷する場合にはインクジェットプリンターのほうが、きれいに印刷することができます。
使う頻度別
家庭用プリンターを選ぶ際には用途別で選ぶことをおすすめしますが、もうひとつイメージしておきたいポイントがあります。それはプリンターを使う「頻度」です。
月に数回、年の決まった時期のみ
プリンターを使う頻度が、月に数回の方や年賀状などの年の中で決まった時期のみ印刷を行う方には、レーザープリンターがおすすめです。
インクジェットプリンターはインクが流れてくる「ノズル」と呼ばれるホースでインクを紙に垂らして印刷しています。インクジェットプリンターのこの「ノズル」は非常に繊細なため、インクの汚れなどで目詰りしてインクが出なくなってしまいます。
そのため、たまにしか使わないインクジェットプリンターでは、使わない間にノズルが詰まってしまって印刷しても一部の色が出なくなってしまう可能性があるからです。
週に1回以上
ほぼ毎日プリンターを使う方や週に1回以上プリンターを使う方は、レーザープリンターとインクジェットプリンターどちらを選んでもさほど変わらないといっても良いでしょう。
ただし、毎回電源をオン・オフしている場合にはインクジェットプリンターの機種によって毎回ノズルクリーニングが働き、インクが非常に早くなくなる可能性があります。
ノズルクリーニングとは、ノズル内にインクを通してノズル内の汚れを除去する機能のことです。
レーザープリンターを「家庭用」で使うメリット
レーザープリンターを家庭用で使う際のメリットについてまとめます。
早い
レーザープリンターの特徴として、印刷の速さがあります。大量の資料や伝票を印刷する速度はインクジェットの比でありません。印刷の速さを気にする方はレーザープリンターをおすすめします。
また、レーザープリンターは印刷だけでなく起動時間もインクジェットより早いものが多いです。
ノズル詰まりがない
レーザープリンターはインクジェットプリンターのように、インクをノズルから垂らすような構造ではないため、久しぶりに使ったからと言ってノズルが詰まるようなことはありません。
ランニングコストが安い
レーザープリンターの最も大きなメリットとして、ランニングコストの安さがあります。レーザープリンターは家庭用として使うような小さなタイプであれば、モノクロは1万円台、カラーでも2万円台(場合によっては1万円台)で購入できます。
新品のレーザープリンターを購入すると、初期のトナーとして500枚~1000枚以上印刷できるだけのトナーがついてくることがほとんどです。
そのため、そんなに印刷頻度が高くない家庭用として、レーザープリンターを導入すれば数年間はトナー代に悩むことがないともいえます。
もちろんここは利用する方の使用頻度によりますので一概には言えませんが、インクジェットよりもランニングコストが安いといえます。
レーザープリンターを「家庭用」で使うデメリット
レーザープリンターを家庭用として使うときには次のようなデメリットがあります。
写真用紙・年賀にインクジェット専用が多い
写真用光沢紙や年賀状には「インクジェット」専用のものが多く発売されています。これらは発色がよいというメリットがありますが、レーザープリンターでは使用できなかったりうまく色がのらない可能性があります。
消費電力が多い
レーザープリンターはその構造上、消費電力がインクジェットよりも高い場合が多いです。そのため、プリンターをタコ足配線などで繋いでいる環境にレーザープリンターを繋いでしまうと、ブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
大きい・重い
レーザープリンターは家庭用といってもインクジェットと比較すると、サイズが大きく重いものが多いです。そのため、設置スペースの都合上設置できるレーザープリンターがない場合も、家庭用は多いかもしれません。