テレビやレコーダーなどのデジタル家電、PCやルーターなどのIT機器のケーブル・コードが乱雑になっていませんか?本記事では、家電・PCなどから伸びるケーブル・コードをきれいに整理する方法を解説します。
家電やPCのケーブル・コードを整理する方法 ~注意点~
本記事では、ケーブル・コードをきれいに整理する方法を解説しますが、すべてのケーブルを同じようにまとめて良いわけではありません。まずは、ケーブル・コードを整理するときの注意点について解説します。
電源ケーブルについて
家電やPCで使われているケーブルを大きく区別すると、コンセントに挿す「電源ケーブル」とLANケーブルやHDMIケーブルなどの「その他」のケーブルに分けることができます。
この分け方において「電源ケーブル」を整理するときの注意があります。
発熱・発火
家電・PCから直接伸びる電源ケーブルやテーブルタップなどのコンセントを増設するための電源ケーブルは丸めたりまとめたりして利用すると、発熱する可能性があります。
大電流を使用する機器の電源ケーブルの場合、最悪のケースで発熱から発火に至る可能性ががあります。そのため、電源ケーブルについてはなるべく丸めたりまとめたりせずに利用するようにしましょう。
ノイズ
電源ケーブルと他のケーブルを一緒に束ねて整理する場合には、電源ケーブルが発する「ノイズ」について注意する必要があります。
詳しい説明は省きますが、電源ケーブルとLANケーブルやオーディオケーブルなどを一緒に束ねてしまうと、電源ケーブルから発生する「ノイズ」により通信内容が破損(ノイズが乗る)してしまう可能性があります。
そのため、複数の機器の電源ケーブルとその他のケーブルを整理したい場合には、なるべく電源ケーブル同士、その他のケーブル同士で分けて整理するようにしましょう。
折り曲げ厳禁なケーブルに注意
ケーブルの中には、光ファイバーケーブル(ケーブル内にガラス管が入っている)など折り曲げてはいけないケーブルがあります。整理したいケーブルにこのようなケーブルが含まれていないかを確認しておきましょう。
家電やPCのケーブル・コードを整理する方法 ~アイテム~
家電やPCのケーブル・コードを整理するときには、いくつか用意しておきたい「アイテム」があります。本項目では、筆者が愛用しているアイテムを紹介します。
タイラップ(結束バンド)
電源ケーブルやルーターなどのネットワーク機器間のLANケーブルなどのケーブルを整理するときには、「タイラップ」が便利です。
ほとんどのタイラップは一度、留めてしまうと切らなければ外すことはできません(再利用不可)が、強度があり見栄えも良いことからおすすめです。
なお、一部製品ではロックの爪がついておりこれを押すことで簡単に外して再利用できる製品もあります。
通常は手で外せますが、あまりにも硬いときにはラジオペンチなどでつまむと外しやすいです。
ねじりっこ(針金入りビニールタイ)
「ねじりっこ」は針金入りのビニールを自分の好きな長さにカットして使うことができるアイテムです。まとめたいケーブルに巻きつけてねじるだけで簡単に整理できます。好きな長さにカットすることができるので、様々な太さ・量のケーブルに対応できます。
見栄えは、タイラップに劣りますが好きな長さにカットできる点や簡単に外すことができるというメリットがあります。また、ねじりっこはその箱にカッターがついているので別途ニッパーなどを準備する必要がなく、再利用も可能です。
ワンタッチバンド(マジックテープ)
「ワンタッチバンド」は自分の好きな長さにカットして使うことができるマジックテープ式のアイテムです。
ねじりっこよりも見栄えがよく、再利用も可能です。
モール
「モール」はケーブルやコードを思い通りに敷設することができるアイテムです。
様々な太さのものがあり、敷設したいケーブル・コードの太さに合わせてチョイスすることができます。また、デザインも様々ですので環境に合わせて選びましょう。
タグ
「タグ」はこれまで紹介したように、直接ケーブルやコードを整理するものではありません。
ケーブル・コードの先端に取り付けて、なんのケーブルなのかを書いておき、ケーブルを識別するためのものです。
PC周りやテレビ周りなど様々な機器のケーブルをテーブルタップに挿していると、どのケーブルがどの機器のものなのかわからなくなってしまいます。これを防ぐために、タグを使って装置名などの識別名を書いておきます。
また、LANケーブルや通信ケーブルなどではどの装置のどのポート同士を繋いでいるのかを、タグに書いておくと構成変更や修理の際に役立ちます。
家電やPCのケーブル・コードを整理する方法 ~コツ~
前述したアイテムを使うことで、乱雑に放置されているケーブル・コードを整理することができますが、その際により美しくケーブル・コードを整理するための「コツ」について解説します。
「クセ」「ねじれ」を戻す
ケーブル・コードを初めて使おうと思うとき、丸められたりまとめられたりして梱包されていることが多くあります。その場合、一度ケーブルをすべて伸ばしてしまいケーブルについている「クセ」や「ねじれ」を戻しておきましょう。
こうすることで、ケーブル・コード同士をまとめやすくなりまとめて整理したときの見栄えが良くなります。また、まとめるときにはケーブルがねじれないように注意しましょう。
「余長」を持たせる
コンセントから機器の間やPCとルータ間などのケーブル・コードを整理する際に、必要な長さちょうどでケーブルを整理してしまうと、機器の移動時や修理などで機器を動かしたいときにケーブルが突っ張ってしまいます。
そのため、ケーブル・コードを整理する際には多少の「余長」を持たせておきましょう。もしくは、どうしても見栄えが気になる場合には前述したアイテムの「ねじりっこ」や「ワンタッチバンド」で簡単に外せる場所にまとめておきましょう。
「色」「長さ」を揃える
LANケーブルやHDMIケーブルなど機器付属ではなく、自分で用意することができるケーブル・コードの場合には「色」、「長さ」を揃えておくとそれらをまとめて整理したときの見栄えが良くなります。