iPhoneがあれば「ビデオカメラ」はいらない?必要な場面を解説!

4K60pの超高画質映像や映画のようなテイストのシネマティックムービーを簡単に撮影できるiPhoneがあれば、ビデオカメラはいらないという方も多いのではないでしょうか?果たして、本当にiPhoneがあればビデオカメラはいらないのでしょうか。両方所有している筆者が解説します。

目次

iPhoneがあれば「ビデオカメラ」はいらない? ~スマホで十分派の意見~

iPhone13Pro

最近は日常シーンから子供のイベントまで、ムービー撮影を行なうほとんどの方はiPhoneをはじめとした、スマホを使っています。そこでまずは、ビデオ撮影はスマホで十分!ビデオカメラはいらないと言った方の意見を見てみましょう。

手軽

iPhoneとビデオカメラ

iPhoneでビデオ撮影をする最大のメリットが「手軽」だということです。常に身につけており、ビデオ撮影したいときにはすぐにポケットから取り出して撮影できます。難しい設定や操作は一切ありません。

対して、ビデオカメラはiPhoneとは別に持ち運ぶ必要があり、多くの機種はiPhoneのようにポケットに自然に入れて出し入れすることはできません。手軽さという面で見るとiPhoneが最適解と言えます。

なお、筆者はどちらかというとビデオカメラは必要だと思っている派ですが、日常の撮影はすべてiPhoneで行っており、必要な場面でのみビデオカメラを使用しています

ビデオカメラは高い

iPhoneも高価ですが必要性を感じて購入しています。対して、ビデオカメラは安いものでもまともな映像が撮影できる国内メーカーの機種は3万円程度はします

画質がいい

iPhoneビデオ設定

iPhoneのカメラは非常に高画質です。スマホ全体でみてもビデオの画質についてはiPhoneがかなり秀でています。そのため、画質がいいからiPhoneでビデオ撮影を行ない、ビデオカメラはいらないという方も多いです。

意外と思うかもしれませんがiPhoneとビデオカメラでそれぞれ、ズームをせずに明るいシーンで撮影した映像を比較すると、ビデオカメラよりもiPhoneのほうが画質が良いという場面が多いのが現状です。

ある程度のズームが可能

iPhoneのズーム

近年までiPhoneをはじめとしたスマホのカメラの弱点が、ズームのできない(できてもデジタルズーム)だという点が挙げられてきました。

しかし、最近のiPhoneには2倍や3倍と言った望遠レンズが搭載されてある程度ズームが必要な場面でも十分な画質で撮影できるようになりました。また、iPhone 11以降で搭載されている超広角レンズはiPhoneの特権ともいえます。

ビデオカメラでiPhoneのような超広角レンズで撮影したいときには、外付けで高価かつ大きく重い「ワイコン」と呼ばれるレンズが必要となります

GoPro

もしくは、通常のビデオカメラを諦めてGoProのようなアクションカメラが必要になると言えます。

iPhoneがあれば「ビデオカメラ」はいらない? ~必要な場面~

撮影中のビデオカメラ

iPhoneがあれば「ビデオカメラ」はいらないという意見は多いですが、まだまだビデオカメラが必要な場面が多くあります。どのような場面でビデオカメラが必要なのか解説します。

運動会・発表会

ビデオカメラを開いた状態

ビデオカメラを買うか悩む場面で多いのが子供の運動会や発表会です。このような場面でしっかりとビデオを残したい方には、ビデオカメラを購入することを強くおすすめします。

運動会や発表会では被写体となる子供までの距離がまちまちです。そこで十分な画質でスムーズにズーム操作を行なうことができるのはビデオカメラの特権です。

手持ちのビデオカメラ

iPhoneの場合、ズーム操作を行なうとなると片手でiPhoneを固定してもう片方の手で画面を操作することになります。対して、ビデオカメラでは録画のオン・オフも含めて全て片手だけで操作が可能です。

長時間撮影

ビデオカメラのバッテリー情報

野球やサッカーの試合、定点カメラとしての使用など長時間撮影を行なう際にはビデオカメラがおすすめです。ビデオカメラはロングライフバッテリーを使用することで数時間給電なしで撮影することが可能です。

また、長時間撮影時に三脚に固定した際、ほとんどのビデオカメラでは画面をひっくり返して画面を見ながら撮影することができます。iPhoneではインカメラを使わなければこのようなことは行えません。

望遠が必要なとき

ビデオカメラでのズーム

iPhoneでもある程度のズームは可能ですが、画質を保った状態での10倍や20倍と言った高倍率ズームは行なうことができません。対して、ビデオカメラは倍率が低いモデルでも10倍の光学ズームが可能です。

iPhoneがあれば「ビデオカメラ」はいらない? ~意外な長所~

ビデオカメラと充電器

ビデオカメラにはまだまだ多くの長所があります。そこで、他のサイトや解説記事ではあまり紹介されていないビデオカメラの意外な長所について解説します。

「スムーズ・自然」なズーム

ビデオカメラでのズーム操作

ビデオカメラはスムーズで自然なズームが可能です。iPhoneでズームを行うとカメラが広角と望遠で切り替わるまでの間(x1.8など)のズームはデジタルズームになり、画質が悪くなりカメラが望遠レンズに切り替わると再びきれいな画質になります。

iPhoneのズーム操作

このような動作で撮影された映像は非常に不自然となります。対して、ビデオカメラは1倍から光学ズームMAXまで非常にスムーズで自然にズームが可能です。

スムーズで自然にズームした映像を撮影したい方はビデオカメラをおすすめします。特に運動会や発表会などの被写体との距離が頻繁に変わるシーンでは重宝します。

安定した信頼性の高い撮影

安定したビデオカメラ撮影

ビデオカメラは撮影に特化した専用機器です。そのため、安定してビデオ撮影を行なうことができます。iPhoneの場合、撮影中に着信があったり緊急地震速報を受信したりすると録画が停止してしまいます。

そのため、絶対に撮影を失敗してはいけない場面で撮影を行なうにはビデオカメラが適しているといえます。

iPhoneの容量を圧迫しない

iPhoneはSDカードが利用できないため、内蔵ストレージの範囲内でしかビデオ撮影を行なうことができません。クラウドを利用するにしても、ビデオ撮影する際には一時的にでも内蔵ストレージに映像が保存されます

そのため、容量が少ないiPhoneを使っている方や長時間撮影を行いたい方はビデオカメラを使って撮影して、iPhoneの容量を圧迫しないようにするのがおすすめです。

貸し出せる

ビデオカメラの場合はiPhoneと比較して簡単に貸し借りが可能です。友人・知人間だけでなく家族間でも、iPhoneは簡単に貸し借りできないことが普通です。

それに対して、ビデオカメラの場合は自分が行けないイベントでも参加する人に貸すことで撮影してきてもらうことができます。

iPhoneがあれば「ビデオカメラ」はいらない? ~選び方~

SONY HANDYCAM

近年、ビデオカメラの製品数は非常に少なくなってきており選択肢が狭くなりつつあります。しかし、どの製品でも同じというわけではありません。そこで、ビデオカメラの選び方について解説します。

国内メーカー製品を強く推奨

初めてのビデオカメラを選ぶときには、できる限り国内メーカーの製品を選ぶことをおすすめします。ネット通販サイトでビデオカメラを検索すると非常に多くの中華製ビデオカメラが表示されますが、これらは全て避けるのが無難です。

国内メーカーのビデオカメラは主に下記のメーカーの製品となります。特に現在選ぶとなると、SONYかPanasonicのいずれかになります。

  • SONY
  • Panasonic
  • Canon
  • JVC・JVCKENWOOD

なお、アクションカメラやジンバルカメラ(DJI Pocketなど)の場合はGoProやDJI、Insta360など海外製でも十分な品質を持った製品が多くあります。

中華製品の実態はドライブレコーダー

前述したビデオカメラの中華製品は録画できる映像の品質が非常に悪いものがほとんどです。特に、4Kやスタビライザー付属、外部マイク付属など様々な魅力的なスペック・特典が並んでいる製品ほど期待外れなことがほとんどです。

中華製ビデオカメラは、その多くが中華製のドライブレコーダーを流用して作られているものであり、ズームも貧弱(ごく一部光学ズーム搭載の製品があるが、ほとんどがデジタルズーム)で映像の色味が不自然、解像感がないなどビデオカメラとしては最低レベルです。

「フルHD」か「4K」

4Kビデオカメラ

現在、ビデオカメラを選ぼうと思うと真っ先に決める必要があるのが、「フルHD」モデルにするか「4K」モデルにするかです。

こちらについては、これから使っていくということを考えると「4K」モデルをおすすめしますが、単に車窓やミーティングなどを記録映像的に残せれば良いと考える方であれば「フルHD」でもさほども問題はないでしょう。

「4K」モデルの注意点

現行のビデオカメラで「4K」モデルを選ぶ際の注意点として、4K60pで映像を撮影できる手軽な価格帯の民生ビデオカメラは「発売されていない」と言っていい状況であることに注意しましょう。

つまり、これまで「フルHD60p」やスマホ・アクションカメラで「4K60p」を利用していた方が、4Kモデルのビデオカメラを購入しても「4K60p」は撮影できないので不満を抱く可能性があるということです。

どうしても60pで撮影したい場合には、画質を4KモデルでありながらフルHDに落として撮影する必要があります。

おすすめ機種

ビデオカメラの市場は現在、かなり縮小しており選択できる機種は限られています。その中でも、様々な特徴ごとにモデルが点在していますので最後におすすめの機種を紹介します。

【<4Kモデル> Panasonic】HC-VX992MS

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HC-VX992MSは4K対応かつ光学20倍ズームを採用している非常に扱いやすいビデオカメラです。発売も2021年12月と比較的新しく、これからビデオカメラを購入したいけどどれにすればいいか分からないといった方に最もおすすめできるモデルです。

スマホとの通信機能や、Panasonicのレコーダー「ディーガ」での取り込みにも対応しており、取った後の視聴や保存もかんたんです。

【<4Kモデル> SONY】FDR-AX45、FDR-AX45A

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ソニー(SONY)
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SONYの扱いやすい4KビデオカメラといえばFDR-AX45です。4Kかつ光学20倍ズームに対応しており、更に非常に強力な手ぶれ補正機能である「空間光学手ブレ補正」に対応しています。

動きながらの撮影や望遠での手持ち撮影が多い方には、FDR-AX45をおすすめします。

なお、2022年9月30日に「FDR-AX45」マイナーチェンジモデルである、「FDR-AX45A」が発売されます。液晶が変更されたのみであり、映像はほぼ同じであると思われるモデルですが最新機種を選択したい方は「FDR-AX45A」をおすすめします。

【<4Kモデル> SONY】FDR-AX60

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FDR-AX60は、前項のFDR-AX45にビューファインダーを追加して更に、細かい映像調整が必要となるマニュアルのレンズリングが搭載されているモデルになっています。FDR-AX45以上に、繊細で細かい映像表現を行いたい方におすすめです。

【<フルHDモデル> SONY】HDR-CX470

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HDR-CX470は非常に軽量にもかかわらず、光学30倍のズーム性能を持ったフルHDビデオカメラです。画質的には、ズームなし場面ではiPhoneに劣りますがiPhoneでは撮影できないほどの望遠撮影を手軽に楽しめます。

【<フルHDモデル> SONY】HDR-CX680

HDR-CX680は、HDR-CX470の手ぶれ補正がより強力な「空間光学手ブレ補正」になり、更に内蔵メモリ容量がHDR-CX470の倍になったモデルです。画質はそこそこでもブレの抑えた手持ち望遠撮影を楽しみたい方におすすめです。

【<フルHDモデル> Panasonic】HC-V480MS

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HC-V480MSは単純な画質の面で見ると、ズームしない場面であればiPhoneに劣りますが光学ズーム倍率が50倍あり、非常に購入したい価格帯であることからまずはビデオカメラを試してみたい!と言った方におすすめです。

【<フルHDモデル> Panasonic】HC-W590M

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HC-W590Mは、Panasonicが一部のビデオカメラに採用している液晶側にもう一つのカメラを備えてメインと合わせて2画面(ピクチャー・イン・ピクチャーのワイプ)で映像を撮影できるモデルになっています。

子育てでの撮影は子供メインになりがちですが、HC-W590Mに搭載されているサブカメラで撮影しているカメラマンを同時に撮影したり、周りの様子を同時に撮影したりできます。

【<4K60p> Panasonic】HC-X1500

現在販売されているビデオカメラでぎりぎり民生品と言える価格帯で、4K60pに対応しているのがこのビデオカメラになります。かなり、ごつい見た目で業務用感がある作りになっていますが、ガッチリと安定してホールドでき、扱いやすい機種とも言えます。

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