iPadのType-Cポートを拡張できるType-Cハブである、エレコムのドッキングステーション「DST-C16SV」をレビューします。Type-Cドッキングステーションの中では入手しやすい価格帯で、有名メーカーエレコムが発売しているアイテムですので使い勝手やコスパを見ていきましょう。
iPad用「Type-Cハブ」エレコムのドッキングステーションとは?
今回紹介するエレコムのType-Cハブ、ドッキングステーション「DST-C16SV」とはどのようなアイテムなのか解説します。
できること
iPadにエレコムのType-Cハブ、ドッキングステーション「DST-C16SV」を接続すると次のようなことができるようになります。下記はあくまでも一例ですので他にも一部USB対応機器の使用等が可能となります。
- iPadからHDMI出力を行いテレビ・ディスプレイに画面を表示。ステージマネージャも可。
- 一眼レフ、デジカメ等のSDカードを挿入して写真や動画をiPadへ取り込む。
- USBメモリや外付けSSD/HDDをiPadで使用する。データの転送や動画編集アプリなどから直接、外付けストレージ内の素材を読み込む。
- iPadのファイルアプリから、接続したストレージ間のファイル移動やコピーなどの整理。(SDカードからUSBメモリ、USBメモリから外付けSSDなど)
iPad専用ではない
今回レビューするエレコムのドッキングステーション「DST-C16SV」はiPad専用ではありません。その他のType-C端子を搭載しているパソコンやAndroidスマホでも使用可能です。
そのため、iPadだけでなくType-C対応パソコンや対応Android端末も持っている方は、様々な場面で使うことができます。
外観
外観は非常にシンプルです。シルバーの落ち着いたデザインとなっており、ケーブルの長さは18cmほどでコンパクトです。
ドッキングステーション本体の片面にHDMI出力端子とUSBポート。
反対側にUSBポートとSDカード、マイクロSDカードスロットが装備されています。
バスパワー駆動
エレコムのドッキングステーション「DST-C16SV」はバスパワー駆動(外部電源を必要とせず、接続したType-C機器からの給電で動作する)です。そのため、iPadのようにType-Cポート1つのみしか搭載されていない機器で使用すると、その機器の充電は同時には行えません。
前述した外観からも見てわかるように、エレコムのドッキングステーション「DST-C16SV」は持ち運びを前提とした、モバイルドッキングステーションとなっています。
iPadでドッキングステーションを使用しながら充電も行いたい場合には、より上位のモデルを検討しましょう。
iPad用「Type-Cハブ」エレコムのドッキングステーションレビュー ~USB/SDカード~
それではiPadでエレコムのドッキングステーションを使用してみます。まずは、USBメモリやカメラ等のUSBデバイス、SDカード類の接続を試してみます。
USBデバイス接続
USBメモリや外付けSSD・HDDといったUSBストレージデバイスをエレコムのドッキングステーションでiPadに接続した場合、ファイルアプリからその内容を見ることができます。
また、対応しているアプリであれば直接、接続したUSBストレージ内のデータ読み込みも可能です。
GoPro有線接続
エレコムのドッキングステーションを使うことで、GoProで使用できるQuickアプリの有線接続が可能です。エレコムのドッキングステーションのUSBポートにType-CケーブルでGoProを接続します。これで、専用のQuickアプリと高速メディア転送が可能です。
また、GoPro以外のカメラでもエレコムのドッキングステーションを使って、カメラとiPadを接続すると、写真アプリや一眼レフ写真の現像によく使用されるAdobe Lightroomアプリで直接メディアを取り込むことができます。
SDカード接続
SDカード内のデータについても、ファイルアプリから読み込み可能です。エレコムのドッキングステーションは通常サイズのSDカードスロットとマイクロSDカードスロット、両方が搭載されています。
一眼レフやミラーレス等のSDカード、ドライブレコーダーやGoPro等のマイクロSDカードそれぞれアダプタ無しで、読み込み可能です。また、SDカードスロット・マイクロSDカードスロット同時使用可能です。
なお、一眼レフやミラーレス、GoPro等のカメラで使用しているSDカードであれば、写真アプリから「読み込み」を行うことができ、ファイルアプリを介すことなく直接写真ライブラリに写真・動画を取り込むことができます。
iPad用「Type-Cハブ」エレコムのドッキングステーションレビュー ~HDMI~
今回レビューするエレコムのドッキングステーション「DST-C16SV」にはHDMI出力端子が搭載されています。このHDMI出力端子を使用することで、iPadの画面をテレビや外部ディスプレイに出力して表示することができます。
HDMI出力でテレビにミラーリング
エレコムのドッキングステーションのHDMI出力端子を使用して、テレビにiPadの画面をミラーリングして映してみました。iPad内のメディアやアプリなどを大画面で閲覧できます。
家庭内だけでなく、プロジェクターなどに接続してプレゼンや商談に使用することもできます。なお、別途HDMIケーブルが必要です。
上記のように、iPadのカメラを使用して、手元の映像を大画面で映すという使用方法も可能です。なお上記画像は次に紹介するステージマネージャを使用しており、テレビとiPadでそれぞれ別の画面を表示しています。
ステージマネージャ
一部対応iPadではステージマネージャと呼ばれる機能が使用できます。ステージマネージャを使用すると、iPadの画面をそのまま映し出すことだけでなく、iPadと外部ディスプレイそれぞれに別々の画面・ウィンドウを映し出すことができます。
また、上記のように対応しているアプリを使用するとiPadと外部ディスプレイの2画面を最大限に活用できます。上記の画像は、動画編集アプリ「iMovie」を使用している場面です。iPad側に動画の編集用の画面を表示して、テレビ側に編集中の映像のプレビューを表示できます。
エレコムのドッキングステーションを使用すれば、HDMI出力しながらUSBデバイスも使用できるので、iPadでの動画編集時や資料作成時にも重宝します。対応アプリなら外付けのUSBストレージのファイルをそのまま読み込むことも可能です。
上記記事内で、エレコムのドッキングステーションを使ったミラーリングやステージマネージャの使用について詳しく解説しています。