一眼レフ・ミラーレスカメラを保管する方法について、保管時のポイントやボディ以外のレンズやバッテリーの取り扱いについて解説します。長く大切に一眼レフ・ミラーレスを使うために保管時にも気を使いましょう。
一眼レフ・ミラーレスカメラの「保管方法」を解説 ~ポイント~
一眼レフ・ミラーレスカメラを保管する時にはこれから解説する4つのポイントをおさえておきましょう。
湿気・ホコリを避ける
一眼レフ・ミラーレスカメラを保管するときに、最も注意すべきなのは湿気とホコリです。湿気が多い場所で長期間、一眼レフ・ミラーレスカメラを保管してしまうとレンズ内にカビや曇りが発生する原因となってしまいます。
ホコリが多い場所で保管した場合、カメラ本体のセンサーやレンズにホコリが付着してしまう原因となります。特に、一眼レフ・ミラーレスカメラはレンズを取り外して使用するカメラなので、レンズ一体型のカメラよりもホコリには気を使う必要があります。
直射日光・高温を避ける
直射日光や高温環境もカメラにとってはよくありません。温度変化によって湿度が変化したり、高温環境下では電子機器であるカメラ本体に影響がでる可能性もあります。
また、一眼レフ、ミラーレスカメラには通常のコンパクトデジカメよりも大きいバッテリーが装着されています。バッテリーは特に「熱」に弱い部品ですので、カメラ保管時にバッテリーが一緒に高温環境下に晒されてしまうと、劣化や破損の原因となります。
カメラバッグ保管はNG
一眼レフ・ミラーレスカメラを持ち運ぶ際に使用するカメラバッグは便利ですが、長期保管には向きません。前述した湿気やホコリを避けるのが難しくなるためです。
保管前に清掃
一眼レフ・ミラーレスカメラを保管する前には、まずはカメラやレンズを清掃してメンテナンスしましょう。
例えば、センサーにホコリが付着してもすぐであれば、ブロワーで容易に飛ばすことができる場合がほとんどですが、それを放置してしまうと固着してしまい、簡単には除去できなくなってしまいます。
一眼レフ・ミラーレスカメラの「保管方法」を解説 ~方法~
一眼レフ・ミラーレスカメラを保管する時のポイントをおさえたうえで、実際にはどの様に保管するのがおすすめなのか、2つの方法を紹介します。
お手軽「簡易ドライボックス」
初めてのカメラで手軽に安く保管環境を作りたいという方は「簡易ドライボックス」と呼ばれるケースがおすすめです。構造は簡単で、パッキンがついて密閉でき、容器内に湿気を吸収できる乾燥剤を入れることができる保管ケースです。
安価に購入でき、様々な大きさが販売されています。初心者の方やカメラ・レンズの数が少ない方におすすめです。
本格派「ドライボックス・防湿庫」
複数のカメラ・レンズを持っており、まとめてしっかりと保管管理したい方は専用の「ドライボックス・防湿庫」の購入を検討してみましょう。「簡易ドライボックス」は乾燥剤を使用して湿度管理するのに対して、専用のドライボックスは外部電源を使用して湿度を管理することができます。
専用ドライボックスは棚になっている物が多く、ボディやレンズのマウント毎に整理して保管しやすいという点やデザイン性に優れており、所有欲を満たせるというメリットもあります。
湿度管理
安価な簡易ドライボックスには湿度計が装着されておらず、湿度管理が難しいものも多くあります。そのような場合は、湿度計を一緒に保管しておくのがおすすめです。
特に、上記のように湿度変化を履歴として確認できる湿度計を使用すると、夜間や空調が効いていない時間帯の湿度も確認することができるので便利です。専用ドライボックスでも履歴を確認できるものは少ないので併用がおすすめです。
一眼レフ・ミラーレスカメラの「保管方法」を解説 ~レンズ・バッテリー~
一眼レフ・ミラーレスカメラを保管するときには「レンズ」や「バッテリー」の扱いに困るかと思います。「レンズ」「バッテリー」はどの様に扱うべきか解説します。
レンズはボディに装着したまま
レンズはボディに装着したまま保管することをおすすめします。カメラのボディキャップやレンズのリヤキャップがある場合には、それを装着してボディとレンズ別々に保管しても良いですが、「レンズを取り外す」動作があるのでホコリが混入するリスクが高まります。
そのため、基本的にはカメラボディにレンズを取り付けた状態での保管がおすすめです。その他のレンズについては、レンズキャップをしっかりと取り付けて保管しましょう。
バッテリーは別保管
カメラを長期間保管するときや、次回使用予定が未定の場合はバッテリーはカメラから取り外して保管しましょう。稀にバッテリーが劣化により膨張してカメラのボディから取り出せなくなることがあります。
一眼レフ・ミラーレスでバッテリーが取り出せなくなる事案は少ないですが、GoProなどの小型カメラではよくある事案です。そのため、バッテリーは取り外して保管することを強くおすすめします。
なお、取り外したバッテリーは金属と接触したり、他のバッテリーの端子同士とぶつかったりすることが無いように保管しましょう。不安な場合には、チャック付きの袋に分けて入れておくのがおすすめです。